愛を知る物語「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」というアニメをご紹介!

どうもタチバナです。

今回ご紹介するのは、2018年1月~3月にかけて放送されたTVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。

事前に公開されたPVはなんと放送前にも関わらず累計で500万再生を突破するなど、あまりのアニメーションのクオリティの高さからアニメ放送前からかなり話題となり、暁佳奈さん原作のライトノベルは一時書店では売り切れが続出し、中々手に入らない状況が発生するほどでした。
ちなみに本作は、京都アニメーションが主催する「京都アニメーション大賞」の小説部門で初の大賞受賞作となった作品です。

目次

ヴァイオレット・エヴァーガーデンってどんなアニメ?

手紙の数だけ物語<想い>がある――

主人公は、”自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)”としてC・H郵便社に勤める金髪碧眼の少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデン。依頼者のもとへ向かい、肉声の言葉を書き記す<機械>として働く彼女と、それに関わる人々との「手紙」にまつわる物語を描いています。

感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。
(引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト)

この作品は全13話で構成されていて、基本は1話完結のオムニバス形式で進行します。少女兵が少しずつ成長していくエピソードが綴られて、全話通して”愛を知る”までの物語が描かれます。

舞台は、世界大戦が終わった後の近代ヨーロッパのような雰囲気の架空の世界で、戦争後の少し重たい空気をまといながら、ヨーロッパの美しい街並みや前に進もうとする人々の活気あふれる姿が描かれていて、その独特の世界観には引き込まれるような魅力がありました。

また、「自動手記人形」と呼ばれるタイプライターによる手紙の代筆に焦点を置き、それに絡めて義手の少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンの成長を主軸として展開されていくというのも大きな特徴。

兵士として生きてきた少女だからゆえに、感情や言葉の意味が理解できずもがく姿や、手紙を書くことで人々の想いに触れ成長していく姿に心打たれる、感動的な物語になっている作品です。

キャラクター&声優紹介

ヴァイオレット・エヴァーガーデン


本作の主人公。金糸の髪に青い瞳、玲瓏な声を持つ可憐な容貌をした少女。幼い頃に軍人として大戦に参加した。戦うことしか知らなかったため、人の気持ちを理解したり、自分の気持ちを表現することをまだ知らない。戦場で上官のギルベルトから告げられた「ある言葉」の意味が分からずにいたが、代筆の仕事と出会い、その言葉の意味を探し始める。

CV:石川由依
石川由依さんの代表キャラといえば、「進撃の巨人」のミカサ・アッカーマンが挙げられます。細かい感情の揺れの表現や、原作のキャラの雰囲気を壊さずに忠実に再現できる演技力には定評があります。そのほかには、「クオリディア・コード」の宇多良カナリアや、「エロマンガ先生」の高砂智恵が有名どころです。

ギルベルト・ブーゲンビリア


ヴァイオレットの陸軍時代の上官。代々続く貴族の名家に生まれ、陸軍少佐となった。戦時中、幼いヴァイオレットに出会い、ともに帝国軍と戦った。ヴァイオレットにとって何よりも大切な存在。

CV:浪川大輔
アニメやゲーム、数々の洋画の吹き替えをこなすベテラン声優。「ルパン三世」の石川五ェ門や、「HUNTER×HUNTER」のヒソカ=モロウ、「Fate/Zero」のウェイバー・ベルベットなど役の幅も様々。

クラウディア・ホッジンズ


ギルベルトの士官学校時代の親友。陸軍中佐だったが、戦後は軍を離れてC.H郵便社を立ち上げた。ギルベルトからの頼みでヴァイオレットの面倒をみている。人好きのする性格から、商人としても才覚を発揮しつつある。

CV:子安武人
声優やナレーターとして幅広く活躍するベテラン声優。ガンダムシリーズに多数出演しているほか、「ジョジョの奇妙な冒険」のDIOや、「銀魂」の高杉晋助などが有名です。

カトレア・ボードレール


C.H郵便社にて代筆を務める従業員の一人。依頼主が言葉にできない繊細な想いを言葉にできることで評判があり、しばしば指名で仕事を受けている。自由奔放かつおおらかな性格で、先輩としてヴァイオレットをはじめとする後輩たちをまとめている。

CV:遠藤綾
「らき☆すた」の高良みゆき役で名を広めた遠藤綾さん。そのほかには、「マクロスF」のシェリル・ノームや、「妖怪ウォッチ」のフミちゃん、2017年からはミニーマウスの声優としても活躍中です。


魅力や見所

作画のクオリティ

まずこのアニメの特筆すべきポイントは、なんと言っても作画のクオリティです。
作画が素晴らしいと有名な京都アニメーションの中でも、飛び抜けているほどに圧倒的な作画の美しさがあります。

このクオリティが劇場ではなく、テレビシリーズとして楽しめるのはそれだけで非常に価値があると思います。
全話通して作画崩れが一切なく、どのカットを切り抜いてもパソコンの背景として利用できそうなほどに美しかったです。

この最高レベルの作画が、作品をより一層引き立ててくれているのです。

職業:自動手記人形

手紙にフォーカスを当てた点が、他の作品にはない唯一無二のオリジナル要素となっています。
スマホなどの最先端電子機器が当たり前のように使われている時代に、あえて手紙を用いることで、人の想いやキャラクターの実体感を時代背景と共に感じることができ、言葉あるいは文章の重要性を伝えてくれていました。

感情の薄い少女が成長していく過程において、手紙はこれ以上ないぴったりな設定だったわけです。

濃厚なドラマ

家族や恋人との愛を中心に物語が丁寧に作り込まれ、ヴァイオレットだけでなく、話に登場するキャラクター一人一人にストーリーがあり、それらが紡がれることでヴァイオレットが成長していくという派手さはないけど濃密で深いドラマ性がありました。

だからこそ、オムニバス形式で進む各エピソード一つ一つに心を打たれ素直に感動できたし、この作品に引き込まれたんだと思います。

ヴァイオレットの成長

人目を気にせずに突然服を脱いだりするほど常識離れし、感情もほとんど持たないほどだったヴァイオレットが、言葉を伝えることの難しさを胸に刻みながら次第に人間らしい感情を取り戻していく姿は胸に迫るものがありました。

物語が積み重なり、ヴァイオレットが変化していくことによって脚本としてもまとまり、このアニメのテーマを語るためのもとへと収束していく完成度には圧倒されました。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見るには


動画配信サービスを利用するのがおすすめです。

dアニメストア
Amazonプライム
Netflix
Hulu
U-NEXT

(※2018年7月15日現在の情報です。)

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは現在、Netflixでの独占配信となっています。1ヶ月無料体験できるので、視聴したい方はお試し期間中に見てみるのがいいかと思います。

まとめ

まさに京アニクオリティというに相応しい出来で、一人の特殊な境遇の少女の成長物語として秀逸でした。

特に作画に関しては、テレビシリーズのアニメ表現を一段階推し進めたと言っても過言ではなく、細やかな動きや光の加減には誰しもが魅了されることだと思います。一人の少女の成長からブレないストーリーも、丁寧な作画と相まって、非常に完成度の高いドラマとなっていました。

愛を知る物語、あなたも没入してみてはいかがでしょうか。

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