『水星の魔女』11話 私的感想/考察 「クワイエット・ゼロ」とは?盛り沢山な神回!

タチバナ

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」11話を視聴しました。
ネタバレありで感想を書いていますので、未視聴の方はご注意ください。

いやほんと、声優さんの演技良いなぁ~!
スレッタのおどおどした吃りながらの会話とか、ミオリネの激重感情を爆発させた告白シーンも、プロスペラの雰囲気醸し出しまくりのゾクっとくる一言も、プロフェッショナルなお仕事に感服せざる得ません。

お話自体はガンダムガンダムしたテロリストVSな緊張感のある回とも言えますが、なによりもやっぱりミオリネが大化けした神回だったと思います。

”雨降って地固まる”をストレートに演出して、スレッタとミオリネをガッチリくっつけて後半戦突入。やっと本音で話せたミオリネが最高すぎました!

機動戦士ガンダム 水星の魔女 11話 考察

色々と考察で言われていることですが、やっぱりプロローグで登場していたエルノラ・サマヤ(プロスペラ)の娘であるエリクト・サマヤとスレッタ・マーキュリーは別人物説がほぼ確定しましたね。

普通に見てたらエルノラ・サマヤがプロスペラと偽名を名乗っているように(今回で確定した)、あの時のエリクトが大きくなって偽名を使ってスレッタと名乗っていると思われるけど、どうにもそうではないらしい。

プロスペラの発言や、ベルメリアの怪訝な顔、デリングとの会話で20年前というワードが出た点など、いよいよ謎が明るみになろうとしてて面白くなってきた。

ここからはおそらくの話なんだけど、エアリアル=エリクトとも言えるような何かがあるんだと思う。つまりエリクトはどこかのタイミングで死んでしまっている。

よくプロスペラが口にするエアリアル込のスレッタに対して「自慢の娘たち」と発言することや、エアリアルに人格があるような描写など全て合点がいくんですよね。GUNDフォーマット技術を何かしら駆使してエリクトを繋ぎ止めているのか、取り込まれてしまったのか。

そうなってくるとスレッタとは何者なのかってことですね。普通に考えたらエランが量産されているのと同じようにクローンってことになるけど・・・。
機械に人間を融合させるというダークサイドも見えてきそう。

「クワイエット・ゼロ」

デリングとプロスペラが結託して進めている計画「クワイエット・ゼロ」
わかっていることは

  • デリングはガンダムを認めている
  • デリングはプロスペラの正体を知っている
  • 株式会社ガンダムがいいカモフラージュになっている
  • お互い信頼できない関係性
  • デリング先行で話はついている
  • エアリアルのパーメットスコアが重要
  • 最終段階に進んでいる

こういう計画があったということは、スレッタを学園に入れたのも全て計画だったのかなと思えてくる。エアリアルを決闘させることでパーメットスコアを上昇させ目的を果たす。

プロスペラのこの「クワイエット・ゼロ」計画の意味は、アンチドートを攻略して同胞や愛する夫を殺された復讐がしたいとかではなく(仇であるデリングと計画を共にしている)、娘であるエリクトとの再会にあるのでしょう。

具体的な方法まではわからないけど、エアリアルと同化しているであろうエリクトを救うためにスレッタを生贄にするとかですかね。
そうなるとミオリネなどが黙っているはずがなく、スレッタを救おうと対立していく流れになっていくのでしょうか。

なんにせよ、色んな考察ができるのが面白すぎてホントにたまんないアニメです。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 11話 感想

スレッタがいい子すぎる・・・。
スレッタのことが好きになる描写がありすぎるから、この後の展開なんか予想してしまうとめちゃくちゃ辛い。鬱展開まっしぐらだしこれぞガンダムなんだけど、イマドキのアニメらしくかなり分かりやすく描かれているからこそ悲壮感がヤバそう。

なんというか感情移入するような作りが上手いんですよね。
ガンダムの一番重要な戦闘や戦争からまず離れて、舞台をあえて限定して学生という一番感情移入しやすいキャラ視点で描くという、これまでのガンダムシリーズにはなかった水星ならではの個性がめちゃくちゃ成功していると感じます。

だからここまで色んな年代層にウケてSNSなどで話題になるんでしょうね。

真面目すぎて鬱モードになってしまっているスレッタと、それを見て胸が締め付けられる悲しい気持ちになる視聴者を尻目に、ミオリネはずっと本音を言えずに我慢して我慢して、メールしてほしいのにそんな素振り一切なくクールに仕事してたとか中々愛おしくて最高でした。

ミオリネが本音をぶちまけるシーンはカタルシスを感じることができて、想像以上に愛が深かったですがそれがまた最高で素晴らしかったし救われました。

今回ミオリネに側にいてって言われたのは、これまで他者と関わることなく誰からも必要とされていないと感じていたスレッタにとって、大きな救済になったわけですね。

それと、告白シーンも良かったですが個人的にはプロスペラがエアリアルに言った

プロスペラ

「安心して、置いて行ったりしないわ」

の一言の迫力がヤバかったです。
プロスペラの目的の重たさがこの一言で伝わるような演技にはアッパレですね。

さあこれでいよいよお待ちかねの戦争の始まりですね。
この11話の襲撃の流れがプロローグを彷彿とさせて怖いですね。ただ今回はエアリアルとスレッタがいるわけです。とうとうスレッタが本当の敵と戦う時が来ましたし、やらねばやられる状況。本当に楽しみ。

クワイエット・ゼロ計画の中心人物であるデリングがそう簡単に死なないと思うんだけど、地球寮のみんなは逆に心配ですね。

テロリストもこれまでのガンダムシリーズと一線を画すヤバさも感じます。まだバックボーンが描かれていないので何とも言えないけど、かなり狂気的。
「はじめまして、水星の魔女さん、私はソフィア・プロネ、地球の魔女よ」っていう口上はめちゃくちゃ好き。

間違いなく言えるのは、次回が1期最終話なので気になる引きで終わるはず。
まさかのデリングが死んで、ミオリネが大事なデータ受け取って父親の計画クワイエット・ゼロを引き継ぐとかそんな展開があっても?

はたまた、スレッタの秘密が明かされるとか?

次回「逃げ出すよりも 進むことを」

以上、「機動戦士ガンダム水星の魔女 11話 感想/考察」でした。

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