「異世界おじさん」感想/評価 カッコ良さと面白さのバランスが絶妙なギャグファンタジー!

タチバナ

異世界体験談が語られるアニメ「異世界おじさん」を全話視聴しました。ネタバレありで感想/評価を書いていますので、未視聴の方は注意してください。

おじさんの気持ち悪さとカッコ良さが癖になる良作!

ここ数年で「異世界」をテーマ・コンセプトにした作品は数多く放送されていますが、異世界おじさんはその中でもかなり異色でとても面白い作品でした。
そして、毎度笑いをこらえるのが大変なほど笑いのクオリティが高いです!異世界系の他の作品よりも異世界の使い方が斬新で他では見たことのない展開で素晴らしい。これは1話見たら最終話までリピート確定です。

残念ながら、異世界おじさんは、超イケメンキャラや絶世の美女キャラはあまり多く登場しません。ただ、だからと言って未視聴なのはもったいないです。ここから先はネタバレに入ります。

目次

異世界おじさん 感想

異世界おじさんを全話見た感想としては、「異世界の能力羨ましい…」の一言。

異世界おじさんの内容を簡単に解説すると、17年間昏睡状態だったおじさんが目を覚ますことから全てが始まります。目覚めたおじさんは甥のたかふみに異世界「グランバハマル」にずっといたと語り、次々と異世界での話をたかふみに話をしていくというストーリーです。 

異世界に行って異世界の中でストーリーが展開されるのではなく、異世界での話を現実世界に戻って後日談として語るのは斬新でした。
しかも、異世界の話を淡々と話すのではなく、たかふみやたかふみの幼馴染の藤宮のツッコミが入り、笑える展開になっています。

さらに、現実世界でも異世界の魔法が使えるなど、現実世界でのストーリーも秀逸です。

ざっと良かったところを挙げると、カッコ良さと笑いの絶妙さ・おじさんのチート級の強さ・藤宮のキャラ・おじさんを狙う美女など。もちろん、他にも異世界おじさんの魅力は語り尽くせないほどありますが、永遠に語ることになってしまうので、今回は特に良かったところをピックアップします。

カッコ良さと笑いの絶妙さ

異世界おじさんの主人公はおじさんこと・嶋嵜陽介です。年齢は34歳で見た目は完全なる中年のおじさん。さらに、大のゲーム好きで「セガサターン」を愛するかなりのオタクです。

残念ながら見た目・内面ともに全然主人公感はありません。むしろ、他の作品であればモブキャラ中のモブキャラ。

それなのに、このおじさんが段々とカッコ良く見えるから、面白い!

センター分けの黒縁メガネの中年男性がかっこよく見える作品は唯一無二で他にはありません。実はこのおじさん、異世界に行っていた時は最初こそ酷い目に遭っていますが、かなりの実力者です。異世界では次々と他のキャラを圧倒しています。簡単に言えば最強です。

圧倒的な強さがスパイスになったのか、おじさんが魔法を使って敵を圧倒したり、一瞬で問題を解決していく姿を見ると、「かっこよ!」と思わず声が出てしまいました。

ただ異世界では強者であることを隠そうとするため、「記憶消去魔法」で次々と自分が活躍した事や辛い思い出を消していきます。

しかも、真顔でどんどん記憶を消していくから面白い。このおじさんの行為を現実世界でたかふみが視聴者の気持ちを代弁してツッコんでくれるんですが、このツッコみが的確。

タチバナ

「よくぞ言ってくれた!」と思うツッコミとおじさんの返答のやり取りがコミカルで笑いが止まりませんでした。

おじさんが最強のままでいれば、ただカッコ良いだけですが、記憶を消したり、たかふみにツッコまれる展開のバランスが絶妙でかっこいいと面白いが同時に味わえるのが秀逸です。

おじさんのチート級の強さ

さっきもお伝えしましたが、おじさんは異世界では最強キャラです。

ただ強いだけじゃなくて、チート級のレベルなんですよね。だから、他のキャラたちが必死こいて状況を打破しようとしたり、挑戦しようとする状況をおじさんがいとも簡単にクリアしてしまいます。このおじさんと周囲のキャラとのギャップが笑いを生み出す要素で、異世界おじさんの最大の魅力です。

特に面白かったのが8話。

8話ではおじさんがアリシア・エドガー・ライガと共に「深闇の迷宮」に行く展開が描かれます。この深闇の迷宮は3人が子どもの頃から攻略を約束した場所で、迷宮の中にある「救世のワンド(杖)」を獲得することを目指していました。つまり、3人にとっては大事なダンジョンです。

それなのに、おじさんは魔法を使って抜け道を発見して、あっさりとダンジョンをクリアしてしまいます。最強のおじさんからすれば、抜け道を発見するのは通常運転。ただ、子どもの頃からこの場所を目指していた3人はまさかの展開に呆然としていました。

このギャップがおじさんの最強ぶりを物語っていて、面白いです。

藤宮のキャラ

個人的に異世界おじさんの中で秀逸なキャラだと思ったのが藤宮です。
まず見た目が黒髪美人のメガネっ子と最高の可愛さ。しかも、スタイルも抜群です。この藤宮が隆文の家に来て、たかふみと一緒におじさんの異世界での話を聞くようになってから、さらに面白みが増したと思います。

藤宮の何が魅力的かというと、小学生時代との変貌ぶりです。
小学生時代の藤宮は今とはまるっきり別人です。いわゆるガキ大将のような少女で、今の美貌はひとかけらもありません。たかふみも小学生の頃の藤宮を最初は男子だと勘違いしていました。

この小学生時代の悪ガキ・藤宮がちょくちょく回想の中で登場するので、その都度今とのギャップに驚き、笑いが止まりません。この画像の2人が同一人物とかやばすぎるでしょ笑

何をどうしたら、ガキ大将からスタイル抜群の美人になれたのか、藤宮のスピンオフ作品があっても見応えがあるのは間違いありません。

おじさんを狙う美女

異世界おじさんの中で美人ランキングを作れば、間違いなくトップ争いはアリシア・エルフ・メイベルの3人になります。この3人とおじさんとのウフフなシーンがあることが異世界おじさんの魅力の1つです。

誰がおじさんのハートを掴むのか、それぞれがおじさんに接近する展開は見応えあります。

3人の中でも特に積極的なのがエルフ。エルフはおじさんに助け貰ったことがきっかけでおじさんに惚れ込みます。そして、作中で何度もおじさんに付きまとうなど、もはやストーカーのようなポジションになるキャラです。

エルフのストーカー&おじさん愛が爆発していたのが10話。

10話ではエルフとおじさんが温泉宿に相部屋で一泊する話が描かれました。この一夜で関係を進展させようとするエルフとそうはさせまいと距離をとるおじさんの攻防戦にニヤニヤが止まりません。

温泉宿の娘が「別々の部屋を用意しようか」と笑顔で伝えますが、徐々に表情が暗くなる描き方がエルフの本気度を物語っていますね。エルフの顔は映っていませんが、余程怖い顔をしたのだと思います。

そして、一緒の部屋になったエルフとおじさん。おじさんはぴったり2つ並べられた布団を持って部屋の端に行くなど、距離をとりますが、その後エルフに急接近。

そして、エルフの体をマッサージします。この時エルフの表情と声が18禁の作品です。急に色っぽい声を上げたり、顔が赤くなったりと今までの異世界おじさんにはなかったお色気要素が一気に加わりました。

ちなみに、アリシアはおじさんと一緒に混浴して裸を見られるなど、嬉しい仕事をしています。この3人の美女が登場することで、異世界おじさんに華やかさをもたらしてくれたのは間違いありません。

異世界おじさん ちょっと気になった点

異世界おじさんは2022年放送されたアニメの中でもトップクラスの面白さでした。ただ、1つだけ気になったことがあります。今の完成度でも満足ですが、2期の放送に期待して、不必要かもしれませんが、念のため紹介します。

おじさんのライバルキャラの登場

異世界おじさんは基本的におじさんが最強で、他のキャラはその下の強さになっています。おじさんが強いからこそ、エルフやメイベルがおじさんに好意を抱いていく展開になるのですが、個人的にはおじさんに匹敵する最強ライバルが見たかった…。

おじさんは異世界に行っている間、敵に敗北したり、勝てない相手に出会ったりしません。おじさんの強さが分かりやすい展開ではありますが、同じかそれ以上の強さを持ったライバルキャラがいれば、さらに異世界での話が盛り上がったのではと思いました。

おじさんのかっこよさが更に磨かれますし、バトル作品としての盛り上がりも増したので登場して欲しかったです。容姿もおじさんとは違い、容姿端麗でいかにも期待を裏切らない強さを持つキャラが登場すれば、人気を獲得できたと思います。

今後2期が放送されるのであれば、そのようなイケメン最強キャラが登場することを期待しましょう。

異世界おじさん 総評

無個性な異世界系が溢れかえる昨今のアニメ市場ですが、「異世界おじさん」というシンプルかつ強烈なタイトルはとても惹きつけられる、他の作品にはない何かを感じざる作品だったのではないでしょうか。

テンポも良く、作画も展開もギャグ路線ではありますが、それだけではない熱い部分や魅せるストーリー、おじさんなのにカッコ良い、見た目以外は典型的なヒーローがとても良かったです。

そして何より緩急が絶妙だったと思います。

これまでとは違った視点での異世界作品を楽しみたい人にはぜひおすすめしたいアニメでした!

以上、異世界おじさんの感想/評価でした。

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