「王様ランキング」感想/評価 小さな王子の成長物語!努力する姿は多くの人に感動を与える!

タチバナ

「王様ランキング」を全話視聴しました。ネタバレありで感想/評価を書いていますので、未視聴の方は注意してください。

小さな王子様の大冒険!偉大なる王になる成長過程をずっと見ていたい!

絵本のような作画も相まって小さい子供にもおすすめできる近年稀に見る良作だったと思います。こんなにも感動と勇気をもらえるアニメ作品って昨今中々ないのでは。

全てのクオリティが高かったと感じましたし、キャラクターの奥深さや愛情、表情の作り込み、この世界観に合った絵本のような背景絵、優しさ溢れるストーリーにただただ涙腺が崩壊し続けましたね。

ボッジが成長して逞しくなっていく姿には心打たれるものがあり、感動がありました。そんな素敵な作品を少し語りたいと思います。

王様ランキング 感想

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

王様ランキングのあらすじを簡単に言えば、何もできない第一王子のポッジが王になることを夢見るも「王の器ではない」と認められず、影の一族の生き残り・カゲと共に冒険に出るというもの。

ストーリーは割とシンプルですね。それでも、ボッジのキャラやキャラ同士の関係性が物語に深みを出していたと思います。酸い甘い、優しさ厳しさ、強さ弱さ、妬み嫉み、欲深さ貪欲さ、愛情、憎悪、などなど、色んな感情が渦巻いていてなんというか凄く人間らしい人々が集められた作品だと感じました。

ざっと良かったところを挙げると、ボッジのキャラ・ヒリングの愛情・ボッジとカゲの関係性・シンプルなストーリー・オープニング&エンディングが豪華・嫌いなキャラがいないことなど。

他にも、王様ランキングの魅力はたくさんありますが、挙げ出したらキリがないので、今回は特に良かったところをピックアップします。

ボッジのキャラ

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

王様ランキングの最も魅力的な要素は主人公・ボッジのキャラですよね。

耳が聞こえず言葉も話せないで周囲から軽侮されている主人公なんて、今までのアニメ・漫画にはない設定。この設定をラブコメ系の作品で使ったら主人公が陰キャラになります。また、王道バトル系の作品だったらこの設定を跳ね返そうと周囲に反発しながらも努力する展開が予想できますが、王様ランキングは一味も二味も違います。

ボッジ自身、非常に素直な性格で自分の弱点を受け止めています。さらに、誰に対しても優しい性格です。自分のネガティブ要素で腐ることもなく、人に当たることもなく、受け止めて他人に対して優しくできるキャラはボッジ以外に見たことありません。

そんな性格のボッジだからこそ、前に進もうと頑張る姿を応援せずにはいられません。周囲を惹きつける魅力を持ったボッジが主人公だったことが王様ランキングを成功に導いたと言っても、過言ではありません。

ヒリングの愛情

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

個人的に最も心に刺さったのが、ヒリングの愛情です。

1話2話ではヒステリックな言動が多く、ダイダを優先させていたヒリングには、正直良い印象はありませんでした。しかし、3話でその印象が180度変わりました。

重傷を負ったボッジを必死に回復させるヒリングの姿は本物の母親そのものです。まさかのヒリングがボッジのことを1番想っているとは予想できませんでした。これまでのヒステリックな言動も全てはボッジを心配してその身を守るためだったと思うと・・・。

寝ているボッジの頬にキスするシーンは涙が出ましたね。ヒリングの愛情が明らかになった3話で涙流した視聴者もきっと多かったはず。

ボッジとカゲの関係性

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

ボッジとカゲの関係性は王様ランキングの欠かせないない魅力です。この二人の交流がこの王様ランキングの真髄だと思うほど。

周囲から軽侮されているボッジと一族を皆殺しにされた過去を抱えるカゲ。どことなく似た2人が一緒にいる姿を見るだけで泣けてきます。

14話でヒリングとの会話の中で「俺はボッジが一番大事」と言ったシーンはボッジに対する熱いが伝わってきました。最終回でもダイダから王位を譲り受けたボッジがすんなりと王位を受け取らない中、影が背中を押す姿はとても良かったです。ボッジにとってカゲが唯一無二の相棒なことが伝わってきました。

そして、その後カゲの取った行動がボッジへの愛情を感じます。カゲはボッジが王様になってから、ボッジの元をひっそりと離れてしまいました。その理由は悪名高い影の一族がボッジに近くに入れないと考えたから。誰よりも傍で支え、ボッジの念願が叶ってからはボッジを想い、ひっそりと離れていくなんて…。カゲがどれだけボッジを想っているのかが痛いほど伝わってきます。

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

ヒリングがカゲのことを「ボッジを照らす太陽」と言っていましたが、まさにその通りですね。カゲがいなければ、ボッジがここまで成長することはありませんでした。

カゲに支えていたからこそ、ボッジは前を向いて頑張れたと言って間違いありません。話数を重ねるにつれて、徐々に関係を深めていくボッジとカゲを見て、いつか自分にもこんな友人が欲しいなと思いました。

一族を皆殺しにされて、1人で生きてきたカゲがボッジと出会って変わっていく展開も涙ものです。

嫌いなキャラがいないこと

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

王様ランキングが他のアニメとの違うところは嫌いなキャラが一人としていないことです。

登場人物のほぼ全てを丁寧に掘り下げていて、味方はもちろん、悪役からモブに至るまで、全てのキャラクターに背景と動機を与えていて、行動に説得力とリアリティがあったんです。

はじめこそ、ボッジとカゲの周りにいる大人たちは「意地悪でヒドイやつが多いな!」と思っていましたが、2人が成長し、意地悪だと思っていた人たちと再会した時に、彼らの言動の裏から感じ取れる優しさや、心配しすぎるあまりの厳しさだったことがわかり彼らを憎むことができないんです。

どんなに意地悪でヒドイと思う人にも、その人の過去や、その人を大切に想う人がいて、不思議と悪い人がいなくなっていくんです。

物語の中でたくさんの戦いや悲劇が描かれていましたが、全てそれぞれのキャラクターの純粋な愛情の結果だということ。だからこそ、そういった争いの解決策、救いとなるのが、主人公ボッチの深い共感と優しさだったのだと思います。

人々の争いの種はお互いの「優しさ」や「正義感」がぶつかっておこるものだとしみじみ感じさせられました。

オープニング&エンディングが豪華

王様ランキングはオープニング・エンディングが豪華!

「ドラマですか?」って言いたくなるほど、豪華なアーティストが楽曲を担当しています。

1クールのオープニングはKingGnuの「BOY」

blankBOY
アーティスト:King Gnu

1クールのエンディングはyamaの「Oz.」

blankOz.
アーティスト:yama

2クールのオープニングはVaundyの「裸の勇者」

blank裸の勇者
アーティスト:Vaundy

2クールのエンディングはmiletの「Flare」

blankFlare
アーティスト:milet

若者に大人気のアーティストを揃えてくるあたり、王様ランキングの本気度を感じますね。こんなに豪華なアーティストが楽曲を担当すれば、アニメが大ヒットするのも納得です。しかも、どの楽曲も王様ランキングの世界観を表現した楽曲で最高の仕上がり。

個人的に一押しはVaundyの「裸の勇者」です。
個人的なアニソンランキングを作っていますが、めちゃくちゃ上位に入れるほど好きです!

ここがちょっと気になった!

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

完璧に近い仕上がりだった王様ランキングですが、強いて挙げるなら2点だけ気になったことがあります。不必要かもしれませんが、念のため紹介します。

ボッジの敵が多い

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

ボッジが旅に出るまでの1話2話を見て思ったのが「ボッジの敵が多い!」ってことです。

強くて偉大な王が統べていた国だからこそ周囲の人が王子にも期待するのは仕方ありません。それでも、ボッジを否定的な目で見て、認めようとしない人が多かったなと思います。

たしかにボッジはボッスと比較すれば、体格は恵まれていませんし、力もありません。それに、耳も聞こえなければ、きちんと話すこともできません。

それでも、ボッスから次期国王に指名されていました。それなのに、ボッジではなく第二王子のダイダを王にしようと暗躍するキャラがいる展開はちょっと残酷。捉え方は人それぞれだと思いますが、個人的には障害を持つ人は人の上に立つなと言っているかのように見えました。ボッジを認めない理由が身体的な理由以外であれば、そこまで抵抗はなかったかもしれません。最初からボッジが認められない状況よりも、ダイダとボッジが王子候補として、接戦を繰り広げている五分五分の状況ならボッジの悲惨さも薄れたと思います。

テンポが遅い

(C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

王様ランキングは他の作品と比べてもちょっとテンポが遅いと思いました。特に中盤。

1話~3話まではボッジの状況やダイダとの王位継承について描かれてテンポは早かったです。ただ、ボッジが旅に出てからはちょっと中弛みしたのかな?と思いました。

ボッチの話じゃなくて、ボッスがダイダの体を乗っ取って復活を果たしたり、魔獣との戦いが描かれたシーンは停滞感を感じます。もちろん、ボッジやダイダの成長を描くために欠かせないシーンですが、もう少しコンパクトにまとめて最終話に重みがあっても良かったですね。

王様ランキングのゴールは「ボッジが王様になれるかどうか」。

そのゴールを見たいからこそ、別の話が展開されると物足りない感を覚えてしまいました。まあ23話の2クールもあれば、中盤の話が長くなるのも仕方ないですね。

総評

なんというか、全てのキャラクターが自分のためじゃなく誰かのために戦っているというそんな優しい物語だったなあと思います。

“敵味方”や”善悪”といった言葉では分けられない世界で生まれる葛藤や愛がこれでもかと描かれていました。

一見、子供向けかもしれないと思っていたアニメだったのですが、大人が観てじーんと「人間とは」っていうのを感じ取れる作品であったのでは。
人という生物の根本は弱くて脆くて儚いものだから、何かに頼ったり、すがろうとするというものが描かれていたと感じます。

絵本のように色んな人に観てほしいアニメです。

以上、「王様ランキング」感想/評価でした!

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