タチバナですこんばんわ。
通称”すかすか”で知られるTVアニメ「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」9話を視聴しました。
ネタバレありで感想を書いていますので、まだ未視聴な方は注意してくださいね。
いよいよこのアニメの真価が発揮されてきた気がする。
バックグラウンドにあるダークな内容のおかげで、表向きの明るい雰囲気までどこか儚げで寂しく、悲哀を感じてしまう。
だからこそ、健気な姿が見てる側の胸に突き刺さり、より感情移入し感傷的な気持ちにさせてくれる。
これまでかなり巻きな展開だったけど、ようやく気持ちが追いついてきた。やっと楽しめるようになってきた。
やっぱりこのアニメに求めてるのは悲哀感や終末感だから、それらが感じられるようになってくると面白い。
前回の記事はこちら
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終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 9話「たとえ未来が見えなくても」感想
アイセアの昔話が衝撃の事実。

その子もたぶん、あんたと同じように前世の侵食を受け、人格が消滅したんす。
一方で、目覚めた女の子のほうも戸惑ったんすよ。
死んだと思ったら、見ず知らずの場所で、赤の他人になってたんすからね。
幸い日記が残ってたんす。
消滅した女の子は、日課の日記を1日も欠かしたことがなかった。
過去に妖精として生きていたアイセアは前世の記憶に侵食されて人格は消滅し、代わりにその残った肉体に死んだ人(現アイセア)の人格が乗り移ったというわけだ。
そして、罪滅ぼしのつもりで元のアイセアの人格を受け継いで今日まで生きているアイセア。
なんというダークで救いようのないお話。
これを誰にも気づかれずに演じ続けているアイセア凄まじい。
兵器としての使命を全うするために死ぬために生き続けているどうしようもない終末感。
それを健気にケロっと話すアイセアとアイセアの涙には胸にグッとくるものがあった。
アイセアのスピンオフがあったら、最高にダークな物語になりそう。








前向きに健気に頑張っていこうとするクトリの語りも哀愁が漂ってて、ここにきて畳み掛けるように終末感を出してきてた。
最後の日常を全力で楽しんでいるかのような描写にはたまらない切なさと虚しさがあった。
いよいよすかすかが本領発揮してきた感じ。グッとこの世界に引き込まれてきた。
壊れかけのクトリ
今この瞬間を生きるクトリの語りのセリフも素晴らしかった。

昨日の足跡が消えてしまっても、明日への道が暗闇だったとしても
それでも、過去を省みるのではなく、未来を悲観するのではなく
ただ、今だけを感じて
例え抗おうとも、時間は背中を押し続けるのだから。
そんな状態のクトリが、子供達全員の名前を言えて編み物を渡せて良かった。
たぶんギリギリだったと思う。ゆっくりと終末へと向かっている感。












最後の晩餐ならぬ、最後の日常って感じが醸し出されてた。
みんな可愛くてワイワイしてる様子が辛すぎる。
「ごめんね、君たちのこともう、半分以上忘れてる。
忘れた名前なら覚えなおせる。でも失った思い出はもう戻ってこない。
この壊れかけの自分はいまでもクトリと呼べるもの?
苦しくて辛くて、悲しくて寂しい。
でも、そんな気持ちの全ても今は大切にしたい。
この気持ちすら消えてしまったときには
わたしが完全になくなっているだろうから。」
紛うことなき鬱アニメ。
これが求めていたものだから、かなりすかすかが面白くなってきた。
熱い展開や、爽快感、満足感、そんなものはいらない。
ここからもしっとりと儚い物語を展開していってほしい。
次回「いまこの時の輝きを」
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— 株式会社A3 (@A3_CharaCharge) 2017年6月6日
以上、「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 9話 感想」でした。
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アイセアの話、スピンオフどころかちょうどこのアニメやってる時(この感想が上がってる時)の本編中心ネタだったというのが面白いな。