「よふかしのうた」感想/評価 夜の世界に没入できる吸血鬼とのラブコメディ!

タチバナ

夜の雰囲気が心地よいアニメ「よふかしのうた」を全話視聴しました。ネタバレありで感想/評価を書いていますので、未視聴の方は注意してください。

吸血鬼が誘う夜の世界…!コウとナズナの続きが見てみたい!

吸血鬼が登場するアニメや漫画は昔からたくさんありますが、よふかしのうたは他の作品とは全然毛色が違います。今までの吸血鬼系の作品の印象をぶち壊す設定と世界観。

シンプルだけど、奥深い内容は予想を遥かに超えるモノでした。どんどんハマって次週の放送が待ちきれない気持ちになった素晴らしいアニメだったと称賛できます。

ホントに1話の夜の雰囲気や世界観が素晴らしくて、1話見たらもう視聴をやめられない作品だったなあと思います。では、ここから先はネタバレに入ります。

よふかしのうた 感想

よふかしのうたのあらすじを簡単に言えば、主人公の夜守コウが吸血鬼の七草ナズナを好きになって、吸血鬼になることを目指す物語ですね。ジャンルはラブストーリーに該当するかと思いますが、よふかしのうたは奥深い設定と世界観のおかげでラブストーリーの枠を超えた仕上がりになっていたと感じます。

コウとナズナの関係性はラブストーリーに登場する初々しい男女そのもの。
話数が進むにつれて、少しずつ前進する2人の関係性は見ていてもどかしさを覚えました。でもそのもどかしさが癖になるんです。

ざっと良かったところを挙げると、世界観の秀逸さ・コウとナズナのじれったい関係性・映像&音楽の調和など。他にも、よふかしのうたの魅力はたくさんありますが、挙げ出したらキリがないので、今回は特に良かったところをピックアップします。

世界観の秀逸さ

よふかしのうたは最近のアニメでは珍しく、設定がそんなに複雑じゃなく割とシンプル。だけど、吸血鬼が生きる夜の世界観がとても魅力的でシンプルな設定に奥深しさをもたらしていますね。

まず、日中と夜の対比が絶妙。日中、コウは学校には行かず退屈な時間を過ごしていますが、夜になるとナズナが現れて、退屈だった時間帯が一気に華やかになる設定。不登校で退屈な毎日を過ごしている設定があるからこそ、夜の時間に彩りを加えていますね。

しかもこの夜の時間が吸血鬼にとって捉え方が全然違うのが面白いところ。

ナズナ

「ここは夜だぜ。自由の時間だ。」

このセリフによふかしのうたにとっての夜が凝縮されていますよね。夜は寝静まるものではなく、自由に過ごす時間。人間とは異なった解釈の夜の世界観のおかげで、明るく華やかで暗さを感じさせないのが良かったです。

吸血鬼が登場する他の作品の夜は不気味だったり、暗さが漂っていることが多いですが、その常識をガラッと変えた世界観はお見事。

タチバナ

毎話どんな一夜が描かれるのか、見ていてワクワクしました!

コウとイズナのじれったい関係性

よふかしのうたの主軸はコウが吸血鬼になるため、イズナに恋をする話です。主軸だから、話数が進めばどんどん2人の関係も進むのかと思いきや、全然進まないじれったさ!

14歳で恋愛や大人の世界をまだ知らないコウ。不登校で人との関わりが薄いことを考えると、コウが恋愛下手なのは納得です。

まだ子どものコウをイズナがリードしていくのかなと思いましたが、まさかナズナも恋愛下手とは思いませんでした笑

人間の血を吸うために自宅でマッサージの仕事をしたり、コウを自宅に招いて添い寝したりと作中の行動からは人間(男)を手玉に取る大人のお姉さん。それなのに、恋愛には疎いというギャップ。予想を裏切られました。ただ、このギャップこそがナズナの魅力ですね。

下ネタには免疫があるのに、恋バナには初心な態度を見せていたナズナ。素敵です。

初心同士なので全然関係が進展しないコウとナズナ。

「ナズナに恋をすること」が目的になった以上、コウももっと積極的にアプローチしろよ!と思った視聴者もきっといたはず。1話から最終話まで終始「付き合いたてのカップル」のような関係性がとても初々しくて可愛らしかったです。

もっと攻めろ!と思う自分もいましたが、よふかしのうたはこの初々しさが続いたからこそ、最後まで飽きずに視聴できた要因ですね。

映像と音楽の調和

よふかしのうたが他のアニメよりも秀でていると思ったのが、映像と音楽です。

映像はとにかく綺麗!華やかさと少しの不気味さを演出している夜の街並み。街灯などの明るさは華やかな色合いになっていますが、建物や車の影などは紫色をふんだんに使って不気味さを演出しています。

タチバナ

このバランスが絶妙!

この華やかさと少しの不気味さが調和した夜の世界観は他のアニメにはない魅力ですね。

そして、アニメを盛り上げる音楽!

よふかしのうたでは、「CreepyNuts」がオープニング・エンディング・挿入歌を担当していますが、どの曲もこれ以上ないほどアニメとマッチ。個人的にはオープニング曲「堕天」が期待値と気持ちを上げてくれる仕上がりで好きです。

blank堕天
アーティスト:Creepy Nuts

blankよふかしのうた
アーティスト:Creepy Nuts

タチバナ

飛ばせないOP・EDでした!

有名な話ですが、よふかしのうたのタイトルはCreepyNutsの楽曲「よふかしのうた」が由来になっています。作者がこの歌を聴いて、インスピレーションを得て、漫画を書き始めたとのこと。CreepyNutsと相性が悪いはずがありません。

続編が決定視されている理由

アニメ全13話だけでも多くの人を虜にしたよふかしのうた。まだ公式には続編・2期の製作が決まったと発表はありませんが、続編が放送される可能性はめちゃめちゃ高いと思います。もちろん、その根拠もありますので幾つか紹介していきます。

原作が大ヒット中

よふかしのうたは原作漫画が週刊少年サンデーで絶賛連載中です。

アニメで放送された内容も原作の一部。2022年6月時点では、電子版を含む累計発行部数が250万部を突破するなど大ヒットを記録しています。

早くも週刊少年サンデーを代表する作品になりつつある今、続編を行わない可能性は低いです。原作は既に13巻も発行されていますので、アニメを放送するだけの話もたくさんあります。

アニメでは単行本5巻47話「仲良くヤろうや」までの内容が放送されました。

また、何故かはわかりませんが、よふかしのうたは英語圏で絶大な人気を博しています。

海外のランキングサイト「AnimeTrending」では、週間1位を獲得。同時期のアニメには、話題になった「リコリス・スタイル」などもありましたが、他の作品を抑えて1位に輝いたのです。

つまり、国内外で人気を博していることなりますので、2期の製作を後押しする材料になります。

また、U-NEXTやAmazonプライムでの配信でもランキングTOP10に食い込んでいました。円盤よりも配信の利益が重要視されている今、この実績は非常に大きいですね。

ここは気になってしまった…

続編の期待が高まっているよふかしのうたですが、ちょっと気になるところがあったのも事実…。不必要かもしれませんが、一応紹介していきます。

テンポの遅さ

コウとナズナが恋愛下手で初々しいことがよふかしのうたの魅力ですが、その魅力のせいで若干テンポが遅いかな?と思いました。1話の段階でコウが「ナズナを好きになって吸血鬼になる」目的が生まれていましたが、最終話までその目的は達成されることなく進みました。

コウの幼馴染・アキラやカブラが登場したことでコウとナズナの距離感はぐっと縮まっていきます。ただ、人間同士の恋愛を比較すると、進みが遅い!

最終話でコウは「退屈なんてさせない!俺といよう!」と男らしくストレートな告白をしましたが、欲を言えばもっと早い段階でその気持ちを伝えて欲しかった…。

ナズナがその返事を応えるって早くから分かっていたのでもう少しテンポを上げて欲しかったですね。初々しい関係から一歩ステップアップした2人が見たかった身としては、ちょっと残念です。でもその分、2期の展開が楽しみになりましたが…。

過去の描写が薄い

よふかしのうたは他のアニメと比較すると、「キャラの過去描写」が少ないのかと思います。

アニメの後半から吸血鬼の正体が明らかになり、シリアスな展開が描かれました。隠されていた部分が明らかになる展開は物語に厚みをもたらす重要な役割を果たします。そこで、コウやナズナ、吸血鬼たちの過去について触れたら、もっとキャラの魅力が深まると思いました。

コウが不登校になった過去については語られていましたが、ナズナの過去については内容が薄かった気がします。コウと出会う前に添い寝屋をやっていた頃のヤバいエピソードなどがあれば、より話の幅も広がった気がします。もちろん、2期で描かれるかもしれませんが。

大人な展開を期待した…

よふかしのうたに、18禁ほどではないにしても、大人な展開を期待した視聴者は多かったと思います。ナズナとコウが添い寝したり、ナズナが露出度の高い服を着たり、自宅でマッサージを仕事にしたりと大人の展開を連想させる要素はたくさんありました。

コウが14歳という設定上、実際にそんな展開になるのは難しいとは思っていましたが、どこかで楽しみにしている自分がいました笑

よふかしのうたの読者層は20代や30代の人もいると思うので、その年齢層に向けてもう少し刺激的な内容を描いても良かったのでは?と思います。

いつか、身も心も大人になったコウとナズナの刺激的な一夜が描かれるのを期待しましょう。

総評

総合的に言えば、よふかしのうたは幅広い世代に愛されるポテンシャルを秘めたとても面白い作品だったと感じました。これまでにない吸血鬼という唯一無二の設定とアニメを支える映像、音楽はかなりクオリティが高かったと思いますし、なにより夜の雰囲気がたまらないんですよね。なんか心地良いんです。

またその心地よさが味わえることに期待して、続編を首を長くして待ちたいと思います。
そこではまたCreepyNutsの音楽が流れているといいな。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
以上「よふかしのうた 感想」でした。

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