2021年春の新作アニメとして期待されていたので、結構楽しみにしていました!
第1話から通して全話視聴した結果、多彩なギャグが全編にわたって散りばめられており、日常パート・戦闘パート問わず、大いに笑わせてくれた戦闘アニメでした。
そして、ただ単に笑えただけでなく「意外な形による斬新な要素」もてんこ盛りだったのです!せっかくなので、本作品の魅力を紹介していきながら、お勧めしたい層を挙げたいと思います。
目次
本作品ならではの”斬新”な要素
まずは本作品の”斬新”な要素をネタバレも含む形で紹介していきます。
「意外な形でSF要素とファンタジー要素が融合!」
本作品の主人公(戦闘員六号)は地球にある近未来世界の住人です。
しかし彼が在籍している”秘密結社キサラギ”が世界征服まであと一歩のため、別の星にも新たな征服場所を探さなければなりません。
そのため最高幹部の1人・リリスが発明した”転送装置”で美少女型アンドロイド(アリス)と共に、強制的に未知の惑星へ飛ばされてしまうわけですが・・・その飛ばされた先の惑星が「ファンタジーな世界」でした!(ちなみに惑星の名前は本編でも明かされておりません)
そのため物語の舞台が”ファンタジー世界”となるわけですが、グレイス王国の遊撃隊・隊長となった六号はアリス達と共に、そんな世界の中でも銃火器などを武器にして、魔王軍の魔物たちと戦っていきます。これだけでも「特殊な形による”SFとファンタジーの融合”」と言えますよね!
しかし、こうした”融合”の要素はこれだけで終わりません。
実は、舞台となる惑星の中にも「アーティスト」と呼ばれる”機械”や六号たちの部下(仲間)として戦うことになる”戦闘用人造キメラ”として作られた”ロゼ”を始め「ファンタジー世界の惑星にはあり得ないはずの”機械”」が、どんどん登場してくるわけです!
しまいには敵(ラッセル)が操縦する形で”ヒト型戦闘用ロボット”とも戦うことになるわけです・・・。
ストーリー展開が進んでいく中で「この惑星が元々は”近代的な機械文明”によって栄えていたこと」が明かされます。
最初の説明から長くなってしまいましたが、こうした形での”融合”は意外と斬新なのでは、ないでしょうか?
「主人公が”悪の組織”の下っ端戦闘員!」
前述でも少し触れましたが、本作品の主人公(六号)は”悪の秘密結社(キサラギ)”で働く下っ端戦闘員です。
決して正義の使者などではないため、転送された惑星での魔王軍との戦闘でも”卑劣な作戦”をためらわずに実行してしまうのです!
惑星で出会った仲間たちからは「卑怯」や「騎士道に反する!」などと非難されることも多いですが、”悪の組織の戦闘員”である六号にとっては、そんなことよりも「勝つことが優先」なわけです。
「転生ではなく、あくまでも”転送モノ”である」
「幼女戦記」や「無職転生」など、これまで多くの”異世界転生モノ”な作品が生まれてきました。
今やラノベを始め、アニメでも同じ分野として描かれた作品があまりにも多くなりすぎたことにより、飽き始めている人も多いです。
しかし本作品の六号は転生したわけでなく、あくまでも”転送”してきた(させられた)のに過ぎません!
さらには転送されたからと言っても、大きく生まれ変わるなどのようなことはなく、これまで得てきた強さや武器を使って戦い続けるわけです。
かなり地味な要素かもしれませんが”転送させられただけ”の作品や主人公というのも、ある意味では斬新な要素と言えるでしょう。
本作品の見所:お勧めポイント3選!
ここからは「戦闘員、派遣します!」アニメの見所として、お勧めポイントを3つに分けて紹介していきます。
「痛快に笑わせてくれるギャグ要素!」
本作品の魅力の7割ほどを担っているのが、やはり六号たちを中心に見せてくれる”ギャグ要素”です!
しかも、そうしたギャグにおいても内容が面白いだけでなく、日常パートでも戦闘パートでも絶妙なタイミングで入れてくれる点も大きなポイントとなっています。
そのギャグ内容も実に多く多彩ですが、全部を書こうとすると、とてつもなく長くなってしまうため、ここでタチバナが特に笑えた”ギャグ”のベスト3を挙げておきます。
第1位「圧倒的な威圧感で大悪魔様を罵倒(第7話)」
六号の頼れる相棒として大活躍したアリスですが、彼女はとても口が悪い上に、敵味方問わず”毒舌”も容赦なく放ち続けます。
それはグリムが召喚した”大悪魔様”に対しても変わらず「願い事を叶えられない」と聞かされたアリスから出てくる毒舌に対して、大悪魔すらもギャグの餌食にされてしまうわけです。
さらにはアリスが出してきた圧倒的に威圧感と”睨み”で大悪魔様すらも、完全に”ギャグキャラ”に変えてしまったのです。
第2位「グリムが見せるポンコツさ加減(第2話や第8話など)
六号たちと一緒に魔王軍と戦う形で登場したグリムは、かなり独特なキャラ性な上、能力も個性が強いです。
彼らのような直接的な戦闘でなく、グリムの場合はわら人形による”呪い”を使うわけですが、成功する確率はかなり微妙であり、自身に跳ね返って自爆させられる場面が多いです。
これらの場面は第2話や第8話で見ることができます。
第3位「敵(ハイネ)からの誘惑に即決する六号(第2話)」
六号を隊長として結成された遊撃隊ですが、その直後に魔王軍の幹部(四天王)ハイネが現れては強大な魔法攻撃で襲いかかります!
それでもハイネから見込まれると同時に「魔王軍の配下にならないか?」と誘惑された途端、彼女の目前で正座しながら即決して応じてしまうのです。
ハイネからは「人間の管理者」にしてくれる上「気に入った女はお前(六号)のモノにしていい!」という特典が六号を即決させた理由でした。
一緒にいたアリスたちが止めてくれたから良かったものの・・・もしも一人きりだったら、六号はそのまま配下にされてしまっていたでしょうね。
ちょいエロネタも戦闘やストーリーを盛り上げてくれる!
六号と共に戦ってくれる仲間たちが基本的には”女性キャラ”ばかりです。
美少女系のゲームやアニメが好きな方であれば、これだけ言うだけでもお気づきと思いますが「ハーレム要素」もかなり強い作品です。
さらに、そうした女性キャラ(スノウやグリムなど)も単に可愛いかったりスタイル抜群なだけでなく、1人1人のキャラクター性が実に個性的で、良い味を出してくれています。(この女性たちのギャグ要素も、かなり笑わせてくれます)
しかし彼女たちは、戦う上で”悪行ポイント”が必要な六号からの”セクハラ被害者”にもされてしまう形で「ちょいエロなネタや場面」も所々に散りばめられています。
「主人公(六号)のヘタレさ加減に共感してしまう!」
本作品を語る上で六号が見せる”卑猥な性格”や”ヘタレさ加減”も外せません。
一見は悪いことでしかないように見えますが、六号が見せる”へたれさ加減”から出てくる言動もまた、視聴者を大きく笑わせてくれる上、男性視聴者であれば少なからず共感してしまう人も多いはずです。
しかし仲間たちがピンチに陥る時には、持てる限りの強さや”悪行ポイント”を駆使する形でカッコ良く敵を倒してくれる場面もいくつかあります。
ヘタレだけど決める時には決める・・・ある意味で「やる時はやる!」の良い見本とも言えますね!
「戦闘員、派遣します!」をお勧めしたい人たちの層
これまでにかけて、本作品の”斬新な要素”と”お勧め要素”を紹介してきました。
そこで最後には、それらの要素もひっくるめた形で、本作品をお勧めしたい層を挙げていきます。
少し蛇足かもしれませんが、本作品の原作者は「このすば」で大人気の暁先生です!(さらには「このすば」よりも前に執筆されたそうです)
最後に
今回はアニメ「戦闘員、派遣します!」を全話視聴した感想を簡単に紹介すると同時に、本作品にある”斬新な要素”や”お勧めポイント”に迫ってみました。
この記事を読んでいただいたことにより、本作品の魅力に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
アニメ第1期の放送は終了してしまいましたが、dアニメストアを始めとした、いくつかの配信サイトでなら今から視聴することも可能です!
大人気ライトノベルが原作のTVアニメ「戦闘員、派遣します!」を全話視聴してきました。
ネタバレありで感想、レビューを書いていますので、まだ未視聴の方は注意してください。