TVアニメ「魔女の旅々」感想 イレイナを愛でる成長冒険譚!

タチバナ

主人公の女の子が自由に気の向くまま様々な国を旅する「魔女の旅々」を全話視聴してきました。
ネタバレありで感想、レビューを書いていますので、まだ未視聴の方は注意してください。

原作はラノベで、2020年秋アニメとして放送されました!
内容は重いものや軽いもの、笑えるものなど様々な展開がなされるロードムービー型のアニメで、飽きることなく最後まで楽しめると思います!

そこでネタバレも含めた形で第1話から最終話(第12話)までを通して視聴した感想やお勧めのエピソード(話数)を紹介していきます。

目次

「魔女の旅々」のあらすじ紹介


まずは、本作品のあらすじを簡単に紹介します。

魔女イレイナの冒険譚


幼い頃に読んだ「ニケの冒険譚」に憧れる少女イレイナが”魔女”となって、流されるまま長い旅に出ます。フラン先生の下で修行を積んだ結果、晴れて”魔女”に認定されてからイレイナの冒険譚が開始。

広大な世界を自由に渡り歩きながら、色々な人達との出会いと別れを繰り返しながら、イレイナ自身も少しずつ成長していきます。

イレイナは幼い頃から優秀な少女である上、最年少で魔法使いの最上位「魔女」となった才女でもあります。
しかし、そんな彼女もまだ17歳・・・いくら魔法や知識が優秀であっても人生経験があまりにも足りない状態です。

鋭い人ならば、ここまでの時点でお気づきになられたと思いますが・・・そうです!
この作品の本筋は単なる”長い旅”ではなく、そうした旅の中で多くの人達との出会いと別れを繰り返しながら変わっていくイレイナの心の成長」が本当のテーマなのです!

「魔女の旅々」の感想


ここからは「魔女の旅々」を全話通して視聴した後の感想を話したいと思います。

気軽に見られる魅力さ!


本作品は2020年秋に放送されていたため、現時点では、まだまだ新しい方の部類に入ります。

ここ近年で放送される新作アニメの場合、アニメグッズ等の売上も考慮されていることから始めて、あまりにもキャラ数が多すぎたり、複雑な設定も多い作品も多い印象ですよね。

しかし本作品で毎回主体として登場しているのは、あくまでも主人公のイレイナだけであり、彼女と絡むゲストキャラも話数ごとに変わっていきます。

さらに1話完結(話数によっては”2本立て構成”の時もあります)なため、じっくり腰をすえて観るという感じではありません。

日頃の仕事や学校などで忙しい人でも”30分”だけ視聴時間を確保できれば「ドラえもん」や「ちびまる子ちゃん」などと同じような感覚で気軽に視聴できる点が、最も大きな魅力だと思います。

イレイナの喜びや葛藤に共感させられる!


先に紹介したとおり、本作品は1話ごとに出会うゲストキャラクターたちが変わっていきます。(しかし後半に入ると、サヤやフラン先生など馴染み深いキャラたちと再会するエピソードもあります)

第1話はフラン先生との修行がメインの物語であり、本格的に旅立つのは第2話からとなります。
この第2話で出会ったサヤを、優しさだけでなく時に厳しく接しながら助けていきますが・・・出会った全ての人達がイレイナに救われるわけではありません!

サヤの場合はイレイナのおかげで、自身の目指していた”魔女”になれましたが、中にはイレイナが手を貸しても救われない人達もいました・・・。
こうしたゲストキャラとの展開で喜ぶだけでなく、時には自分の未熟さを悔いて葛藤するイレイナの気持ちに共感してしまう点もまた、本作品の魅力と言えます。

本作品の見所:お勧めエピソード3選!


本作品は1話完結型の物語ですが、話数によって笑える物語だったり、重いテーマの話だったり・・・と話数によって大きなバラつきもあります!

そこで、ここからは「魔女の旅々」のアニメをこれから視聴しようと考えている皆様に対して、「自分がどんな物語を望んでいるのか?」というタイプ別の形式に絞る形で、お勧めのエピソードを紹介します。

重いテーマで泣きたい人には、第3話と第9話


いきなり重いテーマの紹介となってしまいますが・・・最も泣けるのが第3話と第9話です!

まず第3話は二本立ての構成となっており、イレイナが出会うゲストキャラも、それぞれのエピソードで異なります。しかし、どちらのゲストキャラもサヤとは違って、完全には救われない結末を迎えてしまいました。そのため、視聴者によっては「後味が悪い」と否定的な感想も抱かれた人たちも多かったそうです。

しかし、こうした否定意見を上げる人達に言いたいこととして・・・イレイナはあくまでも”優秀な魔女”であるだけで、内面は「まだまだ未熟な17歳の少女」でしかありません!
まだ成人するしていない上、人生経験も足りていない少女に対して、旅先で出会った全ての人達を助けろなどと言うことの方が無理と言うものではないでしょうか?

そう考えてみれば、こうして「自分の力だけでは救えなかったこと」による経験もまた「イレイナ自身の心の成長」を促すために必要な出会いだったように感じるのです。

こうした挫折においては第9話でイレイナ自身も強く味合わされることになります。
この回では、同じ魔女であるエステルに協力する形でイレイナも彼女と一緒に”過去の時代”にタイムスリップするわけですが・・・その戻ってきた時代の中、衝撃的な事実を突きつけられます!

エステルが助けたいと思っていた親友こそが、実は街を騒がせていた「殺人鬼」だったのです!

この回だけは、グロテスクな表現や残酷な描写も非常に多いため、公式側からも放送前から注意を促しておりました。

この回でもイレイナは殆ど何もできないままで終わってしまい、元の時代に戻ってきた後に「己の未熟さ」を痛感しながら涙まで流してしまいました。

「私一人じゃ、何もできなかった・・・」

このエピソードはイレイナも含めて、結局は全員が”バッドエンド”を迎えてしまったわけですが・・・それでも私的には、自身の成長において、こうした経験もイレイナには必要だったように感じています。

それでも、この回の本放送が終了した時にはイレイナの方から「もう旅なんてやめる!」などと言い出して本作品の放送が打ち切りにされてしまわないかの方が心配でした。しかし、それ以降の回からも、この件のことを引きずらずに旅を続けていた姿を見て、少し安心したことを今でも覚えています・・・。

大いに笑いたい人には第7話


重いテーマから一転し、今度は”大いに笑えるエピソード”を紹介します。

それが第7話の後半パートで描かれた「ぶどう踏みの少女」です。

イレイナが降り立つ「こっちの村」と「あっちの村」では”ぶどう酒の販売方法”を巡って対立中でした。
しかし先の重い話とは違って、この回に登場した村長さんやローズマリーちゃんが、とても面白いキャラクター性をしており、視聴者を大いに笑わせてくれます。

さらにイレイナもまた「こっちの村」の方で、村長さんから頼まれる形で「ぶどう踏み」を始めるのですが・・・この時の服装の可愛さや、まるで誰かを殺してしまいそうな表情で踏み続ける姿も、これまでの”イレイナ像”を破壊してくれたようにも感じられました。

ちなみに、ひたすら「死ね死ね死ね死ねー!」と呟きながら、ぶどうを踏み続けてましたからね。

私的には第3話や第9話にも並ぶ程に、好きなエピソードでした!

キャラ達の謎や過去に迫りたい人は第10話


この回だけは珍しく、シーラとフラン先生をメインとして「2人の過去話」が描かれました。

この2人、実は同じ魔女の弟子として、その師匠と一緒に3人で冒険しながら修行していたのです。

しかも、この2人の師匠だったヴィクトリア(ニケ)こそが「イレイナの母親」であることも判明します!
それは即ち、イレイナが幼少期から大好きで読んできた「ニケの冒険譚」は、彼女の母親が自筆した”冒険譚そのもの”だったわけです・・・。

ヴィクトリアの容姿はまさに「イレイナそのもの」であり、美人ですが・・・マイペースさ加減においては、本編のイレイナすら完全に超えておりました!

そんな彼女を見ていると「イレイナも大人に成長したら、あれほどのマイペースな魔女になってしまうのかな〜」と想像してしまいます。
これもまた「血は争えない」と言いたいところですが・・・イレイナの方が第1期の時点でヴィクトリア以上に多くの出会いや経験をしてしまっているようにも感じます。

そうした経験的なものも踏まえると、仮に争ったとしても、イレイナの方が勝ってしまうのではないでしょうか?

第2期(続編)では、アムネシアの活躍に期待!


本放送中に、順当に視聴してきたファンにとって、最終話(第12話)のラスト場面でイレイナと出会ったアムネシアに対して、強い衝撃を受けた人も多かったと思います。

この初対面の時には、すぐに別れて各自の旅に出てしまいますが、それ以降の展開で再会すると同時に、イレイナとアムネシアが一時的に一緒に旅をすることになります!

現在では、第2期などの新作アニメはまだ発表されていないものの・・・もしも制作してくださる場合には、是非ともアムネシアとのエピソードを中心に描いていただきたいものですね!

アムネシアとの冒険やエピソードを早く知りたい人は、原作ラノベ第4巻も読んでみることをお勧めします。

まとめ

今回はアニメ「魔女の旅々」あらすじや、全話視聴した後の感想、これから初めて視聴を始める方々に向けた、お勧めエピソードも紹介してみました。

イレイナの冒険譚による、ショートムービー集とも言える本作品を、あまり気負わず気軽に観ていただけると幸いです。

本作品もアニメ第1期の放送は終了してしまいましたが、dアニメストアを始めとした、いくつかの配信サイトでなら今から視聴することも可能です!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です