歴代のマンガ大賞1位作品を感想交えてご紹介します!【人に勧めたくなるおすすめ漫画!】

タチバナ

みなさん、マンガ大賞って知っていますか?
前年に面白かったマンガ作品を「人に勧めたくなる漫画」順にランキング形式で発表している日本一のマンガ賞です。

今回は、2008年~最新の2022年までのマンガ大賞の大賞受賞作品を15作品一挙におすすめとしてご紹介していきたいと思います。
タチバナもマンガ大賞は毎年注目していて、上位に選ばれた作品はほとんど読んでます。

何の漫画を読もうかなと悩んだらまずこのマンガ大賞の受賞作品一覧を見て決めるくらいです。

好みもあるので当たりハズレはたしかにありますが、ランクインするだけの内容はあると思います。特に大賞受賞作品はやっぱり選ばれるだけあって本当に面白い!

早速ご紹介していきましょう!

マンガ大賞とは

タチバナ

そもそもマンガ大賞ってなんぞやって話ですよね!

マンガ大賞というのは「人に勧めたくなる漫画」というのをコンセプトにマンガ大賞実行委員会によって毎年決定されています。

利害関係が一切絡まないようにというスタンスの元に選ばれた人間(70~100人以上/選考員は明らかにされていない)が作品を選定していて、マンガ大賞の運営組織はボランティアによって運営されています。

選ばれる作品にはルールがあって、選考年の前年に出版された単行本の最大巻数が8巻までに限定された漫画作品を対象としています。
2008年から始まり、年々認知度も高まってきていて大賞作品は受賞後に映像化されることが多く注目度の高い賞ですね。

つまり、今面白くて人に勧めたい8巻以内のマンガを、利害関係の絡まないたくさんの人で選定した名誉ある漫画賞ということです!

マンガ大賞歴代受賞作2008年~2022年はこれだ!

2022年大賞「ダーウィン事変」

どんなお話?

テロ組織が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護された。そのチンパンジーから生まれたのは、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーだった。チャーリーは人間のもとで15年育てられ、高校に入学することに。そこで「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会う。「差別」「テロ」「炎上」・・・ヒトが抱える問題に、ヒト以外のチャーリーが、ルーシーとともに向き合うヒューマン&ノンヒューマンドラマ。

ひとこと感想

チャーリー君を通して、差別や平等、人権、命の重さなど、現代社会においての問題について深く考えさせられるストーリー。社会派漫画というか文学というか、風刺ほど浅くなくて、色々なイズムが究極的に行き着くところを上手くデフォルメしてあるんです。深くて重いテーマなんだけど、非常に読みやすくてエンタメ性が高いんです。現代ならではの漫画で色んな人に読んでほしい漫画です!

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人間第一主義からするとゾっとするような内容だったりします!

2021年大賞「葬送のフリーレン」

どんなお話?

魔王を倒した勇者一行のその後が描かれた後日譚ファンタジー。魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは。残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは。英雄たちの“生き様”が描かれる。

ひとこと感想

物語は“冒険の終わり”から始まるという今までにない設定なのが斬新で、まだこの手があったかと唸らざるを得ない。長寿族エルフと人間たちの寿命の差の悲しさが淡々と描かれていて物凄く切なくなるストーリーです。だけどずっとしみじみといいお話が続き心がほっこりと温かくなるシーンが多く、普通に泣けます。冒険を過去のものとし、それを回想シーンとして思い出という形でこちら側に見せてくる手法はアッパレで、上質なファンタジー作品が楽しめます。

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2023年にアニメ化も決定しています!

2020年大賞「ブルーピリオド」

どんなお話?

成績優秀かつスクールカースト上位のリア充である高校生・矢口八虎は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す。

ひとこと感想

作者の山口つばささんが東京藝術大学卒業とだけあって、美術の世界を知らない自分にも構えることなくスッと世界観が伝わってくるストーリーになってます。主人公と一緒に学ぶように絵画の知識や美術の楽しみ方がわかってくるので、どんどん惹き込まれワクワクが半端なかったです。なんというか芸大に進む人の中身が覗けるそんな作品。こちらが苦しくなるくらい夢を追いかける主人公の葛藤や苦難が繊細に描かれているので、読んでいて自然と涙が出てくるし、自分も頑張ろうと思える素敵な内容になっているので、是非じっくりと静かに読んでほしいと思います。

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「あなたが青く見えるのなら、りんごもウサギの体も青くていいんだよ」この言葉に強く心を揺さぶられました。

2019年大賞「彼方のアストラ」

どんなお話?

宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は「大自然の中、生徒だけで5日間を過ごす」という惑星キャンプに旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立ったが、なんと謎のワープにより宇宙空間に投げ出され遭難してしまう。予想外の事態となり、近未来SFサバイバルストーリーが幕を開ける。

ひとこと感想

宇宙遭難した若者たちが故郷へ帰ろうと奮闘するSFサバイバル物語。5巻完結なのに、笑いあり涙あり恋愛あり熱さありスカッとありで満足感が半端ないです。凝縮されているのでつまらない話がなく、コメディチックに小気味よく最後まで駆け抜けてくれます。ラストまで考え尽くされていると感じる作品で、伏線回収が気持ちよく、終わり方もメッセージ性があって凄く良かった。絶体絶命のピンチの中、若者たちが力を合わせて困難を乗り越えていく姿に、とっても元気をもらえる作品です。

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再読すると散りばめられている伏線やキャラの表情に気づけます。ホントによく出来てる!

2018年大賞「BEASTARS」

どんなお話?

肉食獣と草食獣が共存する世界で繰り広げられる学園群像劇。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。主人公レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春しながら成長していく物語。

ひとこと感想

弱肉強食は世の理か、それとも理性で打ち克つべきものか。本能と理性の間で揺れる獣人たちを描いたオリジナリティ溢れる作品です。動物ならではの特性や習性が巧妙に盛り込まれていて設定を上手く活かしながら、青春にありがちな妬みや嫉妬、憧れなどが繊細に描かれていてめちゃくちゃ惹き込まれます。本来ならありえない草食と肉食の共同生活がテンポよく展開されて、色んなことを考えさせられるような今までにない群像劇になってました。

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動物版青春ヒューマンドラマです!

2017年大賞「響 ~小説家になる方法~」

どんなお話?

出版不況の中、ある出版社に作者の詳細が無い手書きの小説が送られてくるところから物語はスタート。編集者はその原稿の傑作ぶりに驚いてなんとか世に出そうと奔走します。その小説の作者は主人公である15歳の女子高生で、非凡な才能を持つ彼女のまわりに渦巻く人間模様を描いたヒューマンドラマです。

ひとこと感想

天才ゆえの苦悩や、才能に圧倒される編集者や作家たちの様々な感情の描写が秀逸。揺るぎない信念と、天才の感性を持つ主人公に周囲が巻き込まれていく様が非常に面白い。突飛な行動に毎回ハラハラするような内容です。主人公の奇矯な行動と才能の凄さが伝わってくる読んでいて気持ちのいい作品ですね。

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天才とは如何なるものかが描かれています!

2016年大賞「ゴールデンカムイ」

どんなお話?

明治中期~後期の日本が舞台。日露戦争帰りの元軍人が、元想い人の病気を治す資金を得ようと北海道アイヌの地で金塊探しをする冒険ロマン作品。

ひとこと感想

アイヌという日本の異文化を教えてくれる作品で、食文化の違いで生じるギャップの描写が面白いです。狩猟グルメやアイヌの文化、異常者だらけの濃いキャラクター達、宝を巡っての攻防などなど、クセの強い素材がしっちゃかめっちゃかしていてとにかくカオス。
それらが冗長な引き伸ばしとは無縁のハイテンポなストーリー展開で繰り広げられてて勢いが凄い。とにかく登場するキャラクターがぶっ飛んでいて、まともな人間がほぼ出てきません。個性的で魅力的で、熱い展開からガッツリギャグまで緩急がしっかりあって飽きのこない作品ですね。

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極寒の地で生き抜くそのサバイバルには非常に臨場感があって面白いです。

2015年大賞「かくかくしかじか」

どんなお話?

作者である東村アキコの自叙伝的作品。フィクションとノンフィクションを交えながら、人生の恩師とも言える若き日に出会った絵画教室の先生とのハチャメチャな思い出が中心となったお話。

ひとこと感想

田舎ののほほんとした雰囲気が出ててノスタルジーな感じと、東村さんらしいコミカルな作風、そして先生の人柄が楽しめます。5巻で完結なので読みだしたらあっという間です。ほんとに止まらないと思います。その5巻の中で受験、大学生活、就職、仕事……漫画家としての人生に至るまでが描かれているまさに人生のドラマ。連載後半は、東村さんもアシスタントも泣きながら作業して書き上げたそうです。この漫画でマンガ大賞を取ったっていうのも、物語をなぞっている部分があって胸にきますね。とにかく面白くて、そして感動できる作品です。

タチバナ

個人的に一番泣いた漫画かもしれない。それくらい感動するし号泣する。

2014年大賞「乙嫁語り」

どんなお話?

馴染みの薄い19世紀の中央アジア、カスピ海周辺の草原地帯を舞台とした、シルクロードに生きる遊牧民と定住民の生活を描いたファンタジー作品。

ひとこと感想

風景や民族衣装、その他細かいところまで綿密に設定されていて書き込まれているので、ファンタジーなんだけど実在感があるというか、世界観が素晴らしい。その世界観が日本の現実世界とかけ離れているため斬新かつ新鮮で面白い。人として強く生きる生き様が描かれていて、ドラマチックでとても力強い。キャラクターも魅力的で、関係描写も丁寧なのでそのドラマにのめり込むように読んでしまうと思います。

タチバナ

とにかく絵の書き込みが細かく、衣装や背景が綺麗。ストーリーもさることながら、絵も楽しむことのできる作品です。

2013年大賞「海街diary」

どんなお話?

29歳・22歳・19歳の姉妹と13歳の腹違いの“妹”が、父の死をきっかけに一緒に暮らすところから始まる。4姉妹の恋愛を絡めた日常生活を淡々と描いたヒューマンドラマが展開されている作品。

ひとこと感想

これがまた深いんですよ。純文学を読んでいるような錯覚に陥るような内容の濃さと表現に思わず引き込まれてしまう傑作です。人と人とが織りなすドラマの重厚感がしっかりあり、深い陶酔感を味わえます。登場人物の心の機微を丁寧に描き、それらが積み重なってまるで実在する人物のような感覚を感じるくらいのリアリティ。BANANA FISHのような派手な展開や劇的な演出はないんだけど、それを全く抑えることで逆にキャラやストーリーのディテールが彫り込まれていくんです。

タチバナ

人と人との絆や、心と心の絡まり方の深さがこの作品にはありました。

2012年大賞「銀の匙 Silver Spoon」

どんなお話?

大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!

ひとこと感想

作者の荒川さんが北海道の農家出身なので話にリアリティがあって、ドキュメンタリーっぽい内容。農業や酪農の実態が垣間見れるので勉強になるし、命のことを深く考えさせられる作品。人間の業をファンタジー抜きで語るところがこの作品の魅力ですかね。生きることはどういうことかというメッセージ性を込めつつ、キャラの成長、悩み、友情、恋愛など青春漫画らしくそれぞれを上手く盛り込んで描かれているんです。思春期のときに抱える悩みなどもリアルに描かれていて共感できるところも多々あると思います。今までにないジャンルなんだけど、もの凄く分かりやすくて読みやすいです。

タチバナ

漫画からたくさんのことが学べる素晴らしい作品です。

2011年大賞「3月のライオン」

どんなお話?

17 歳でプロ棋士となった少年が少しずつ成長していく穏やかで優しい物語。

ひとこと感想

人と人との関わりや温かさといった心情描写、そして関係描写がもの凄く丁寧に描かれています。もちろんそれだけでなく、盤上での静かな戦いの様子や、繊細な心の機微を描く心理描写、シーンに合わせた背景などなど見応えたっぷり。登場人物が生き生きと描かれていて、みーんな魅力的。ふとしたシーンで思わず読んでいて微笑んでしまうような、ただただ登場人物たちが織りなすドラマを見ていたくなるような作品。「優しく読ませる」というのがしっくりくるかな。その分テンポはスローです。丁寧に丁寧に描いているので当然ですね。

タチバナ

ゆったりと穏やかに読みたい漫画です。

2010年大賞「テルマエ・ロマエ」

どんなお話?

舞台は古代ローマ。風呂の設計技師である主人公が新たな風呂の設計に悩みながら構想に浸っていたときに、浴槽の一角に見つけた穴に吸い込まれ、日本の銭湯にタイムトラベルしてしまうというもの。

ひとこと感想

もうこれは作者の発想が素晴らしかったとしかいいようのない作品。風呂を題材にして、タイムトラベルと絡めて壮大なカルチャーギャップによるギャグを生み出すというこの設定力とセンスに脱帽しました。時代も国籍も違う現代の技術や食に驚きながらも、ちょっとずつ順応力を見せる主人公の生真面目さがシュールで面白い。作者がしっかりと調べている古代ローマの歴史や発展ぶりは勉強にもなります。堅苦しくない温かい作風なのもとても良かった。そのインパクトから映画化され社会現象にもなりましたが、この内容だと納得ですね。

タチバナ

漫画は基本的に1話完結型になってるのでサクっと気軽に読みやすいです。

2009年大賞「ちはやふる」

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どんなお話?

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー。

ひとこと感想

競技カルタがこんなにも美しくて熱いものだとは思わなかったです。カルタに対するイメージがガラリと変わることは間違いない。競技カルタは一応文化部だけどスポーツに近い感覚で、熱い友情だったりチームワークなど、各登場人物の心理描写や関係描写が巧みに描かれています。もちろん恋愛要素も満載で、青春の甘酸っぱさがたっぷりと味わえます。カルタのことを一切しらなくても、丁寧に解説してくれてるのでかなり勉強にもなります。主人公が青春しながら友情や恋愛、カルタに対する熱い想いや姿勢もリアルに描かれているからもの凄く胸を打たれるんですよね。少女漫画、青春漫画の傑作です。

タチバナ

めちゃくちゃスポ根で、熱くて泣けます!

2008年大賞「岳」

どんなお話?

山岳救助のスペシャリストが主人公で、山へ登る人々の様々なドラマを描いた作品。山の素晴らしさ、そして恐ろしさを真正面から向き合って描いたリアリティな内容。

ひとこと感想

山の怖さと人の弱さ、それでも山に挑戦し続ける登山家の気持ちがよく表されていて、勉強になりますしその姿がカッコイイんです。色々苦労して頑張って頂に辿り着いたときの感動を読んでいて追体験できるんです。めちゃくちゃ泣けます。作者自身がガチの登山家で、だからこそ山のリアルがひしひしと伝わってくるんです。テーマは「山の魅力」ではなく、どちらかというと「山の恐ろしさ」ですね。単なるレスキュー漫画で主人公が大活躍するというお話ではないんです。ガッツリ人が死んでいきます。今日出会った人が、次の日には死んでいる、そんな山岳救助の過酷な現実。そんな厳しさを裏腹に、変わらず美しい山岳の自然、その魅力に取り付かれる人々の姿。決してセリフの多くない作品ですが、感動で涙が出る場面がたくさんある読み応えのある素晴らしい作品ですよ。登山が好きな人、アウトドアが好きな人、感動できる作品が読みたい人には特におすすめです。

タチバナ

主人公の精神力の強さには圧倒されます。めちゃ泣けます。

最後に

改めて振り返ってみると、大賞受賞作品なだけあって本当に傑作揃い。
どれもこれも面白いし、しっかりと読み応えのある内容になっていると思います。

人に勧めたくなる漫画というコンセプトがしっかりと活きていると思います。
読んでいない人には是非読んでほしい作品ばかりなんです。

この機会に注目してみるのはいかがでしょうかっ。

最後まで読んで頂きありがとうございまいた。
以上、「2008年~2022年マンガ大賞作品を感想交えてご紹介します!」でした。

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